大腸カメラの事前診察は必要ですか?
大腸カメラでは、検査の精度向上目的に、患者様のお腹の状態や基礎疾患、便秘の有無などの確認が必要です。また、家で下剤が安全に内服できる状態かどうかを判断するために、事前の医師の診察が必要です。食事内容、下剤の服用、ポリープ切除の可能性などを説明し、安全に検査ができるか確認するために血液検査が行われる場合もあります。
大腸カメラの所要時間はどのくらいですか?
大腸カメラ検査の所要時間は、観察のみで終了する場合は約15分です。腸内が清潔でない場合や挿入が難しい場合、ポリープ切除が必要な場合は時間がもう少し時間がかかることがあります。
検査が終わってからクリニックを出るまでの時間はどのくらいですか?
検査終了後は、最短で約10分、長くて30~60分程のリカバリータイムをお取りいただき、医師から結果の説明を受けた後にご帰宅となります。
大腸カメラを受ける目安の症状といつ受けるべきか教えてください
大腸カメラの標準的な受診年齢は40歳からであり、この年齢を過ぎた方はがんの発症リスクが上がるため検査を受けることが推奨されます。
また、以下の症状がある方も受診をお勧めします。
- 便が異常に細い
- 便に血が混じる(赤、赤茶色、または黒色)
- 便やトイレットペーパーに血液が見られる
- 排便時に出血がある
- 下痢や軟便が続く
- 便秘や下痢が繰り返し、1日に何度も排便がある
- 便潜血検査で陽性反応が出た
- 50歳以上の方
- 大腸ポリープを切除した経験がある
- 家族に大腸がんやポリープの指摘がある
大腸カメラは保険適用されますか?
大腸カメラは基本的に保険適用です。ただし、症状がなく、患者様がご希望で検査を希望される場合は自費となります。人間ドックなどが該当します。保険適用での検査についての詳細な情報は、医療機関のスタッフにご相談いただくか、料金表をご参照ください。
大腸カメラを受けるには事前に予約が必要ですか?
大腸カメラは完全予約制です。検査日に先立ち、下剤の服用方法や食事の注意点、当日の検査に関する詳細な説明が必要です。また、事前診察も必須ですので、検査予約と同様に診察予約も事前にお取りいただくようお願いいたします。これらの予約はWEB上で可能ですが、外来予約がない場合、大腸カメラ検査の予約もキャンセルとなる点にご留意ください。
大腸カメラは痛いでしょうか?
大腸カメラの痛みには患者様個々の差があります。鎮静剤・鎮痛剤を適正に使用することで、患者様の不安感や緊張を軽減し、検査をより快適に受けていただくよう心がけています。また、経験豊富な内視鏡専門医・指導医である院長が、無送気軸保持短縮法を用いつつ、できるだけ患者様に痛みや不快感を感じさせないように検査を行います。
大腸カメラで痛くて我慢できずに中止したのですが、受けられそうですか?
以前の大腸カメラで痛みを感じ、中止された方も再度検査は可能です。特に体型が細身の方や便秘体質の方、腹部手術歴がある場合など、苦痛を感じやすい傾向がある場合は、鎮静剤・鎮痛剤を使用して検査を行います。お気軽に当院までお問い合わせください。
検査後、当日中に仕事はできますか?
検査当日にそのまま仕事をすることは難しいかもしれません。検査は下剤の服用から検査後のリカバリースペースでの休息を含めると数時間かかります。また、鎮静剤の遷延に伴い判断力が低下することで、重要なお仕事に支障をきたす事があります。 ポリープ切除を行った場合は出血のリスクが伴うため、当日は身体を使う仕事は避け、デスクワークのみ行うようお願いします。 検査当日の安全確保のため、鎮静剤の影響での車・バイク・自転車の運転は禁止されています。検査を受ける際は、余裕をもったスケジュールを確保することが重要です。土曜日・日曜日も検査日がありますので、適切な日程をご検討ください。
検査でポリープが見つかったら、その場で切除はできますか?
当院では大腸カメラ検査中に発見されたポリープについては、日帰り切除手術を実施しています。ただし、ポリープの数や大きさ、形状によっては、専門の医療機関への紹介も行うことがあります。
ポリープを切除する時はどのくらい痛いですか?
ポリープの切除自体には痛みを感じることはありません。また、鎮静剤を使用することで、快適に検査・切除を受けることが可能です。
大腸カメラを受ける時の服装は決まっていますか?
検査時には検査着への着替えが必要ですので、着替えやすい服装でお越しください。なお、検査着は当院で準備いたしますので持参は不要です。
大腸カメラ検査後の生活で制限はありますか?
検査が観察のみで終わった場合には特に制限はありません。ただし、ポリープ切除を行った場合には一定の制限があります。運動、入浴、飲酒に関して制限がある他、ポリープの大きさによっては食事にも制限が生じることがあります。
便潜血検査で陽性の結果がでましたが、大腸カメラを受けるべきですか?
便潜血検査で陽性になった場合、大腸カメラをうけていただくようお勧めしています。便潜血検査で陽性の場合、大腸癌が存在する可能性を考える必要があります。したがって、便潜血検査で陽性が確認されたら、できるだけ早めに大腸カメラを検討しましょう。
便潜血検査を受けていても大腸カメラは受けた方がいいですか?
毎年の健康診断で便潜血検査を受けていても、大腸カメラを検討すべきです。便潜血検査では癌でも初期の段階や前癌病変の段階では検出能は低いため、大腸カメラでの観察が必要です。特に40歳を過ぎると大腸がんのリスクが上がるため、便潜血検査院生でも定期的な大腸カメラ検査をおすすめします。
大腸カメラはどのくらいの頻度で受けるべきですか?
大腸ポリープを認めない場合は3~4年後に、切除を行った場合は1年後に大腸カメラを受けることをお勧めします。これにより、早期のがん発見や再発を防ぐことができます。
下剤はクリニック内で服用することはできますか?
院内には下剤を服用するための専用スペースを用意しております(数に限りはありますのでご相談ください)。特にトイレの心配がある方や遠方から来院される方は、院内での服用も可能です。
大腸カメラでは、下剤をどれぐらい飲むのですか?
下剤の服用は平均で1.5ℓ程度ですが、患者様の状態によって調整可能です。
常備薬は検査前に休薬が必要ですか?
検査にあたり、血糖値を下げる薬は休薬が必要です。血液をサラサラにする抗血栓薬(抗血小板薬、抗凝固薬)は基本的には休薬不要です。その他の薬については医師の指示に従うようにしてください。
休薬した薬は、検査後すぐに飲んでいいですか?
薬や処置の内容により異なるため、検査後に説明いたします。
内視鏡の洗浄や消毒はどのように行いますか?
当院では、内視鏡洗浄機を使用し、内視鏡の洗浄・消毒を厳格なガイドラインに基づいて毎回行っています。安全性と衛生面での配慮を重視しているので、安心して検査を受けていただけます。
体調が悪くても大腸カメラは受けられますか?
体調不良の場合は、大腸カメラの検査は延期し、回復後に改めてご予約いただくことがお勧めです。
授乳中ですが、大腸カメラはできますか?
授乳中でも胃カメラの施行は可能ですが、鎮静剤使用時は母乳へ薬剤が移行することがあります。鎮静剤なし、あるいは鎮静剤をご希望の場合には一定期間断乳可能(1-2日程度。使用薬剤により異なります)な場合には検査ができますのでご相談ください。受診前に授乳中である旨を医師や看護師にお伝えください。
妊娠中ですが、大腸カメラは受けられますか?
妊娠中の場合は、大腸カメラを受けることができません。妊娠中の方はまず産婦人科の主治医に相談し、適切な対応を受けるようにしてください。
生理期間と大腸カメラの予約日時が被りそうです。検査は受けられますか?
生理期間と大腸カメラの予約が被った場合でも検査は可能です。不安や心配がある場合は、予約を変更するために事前にご連絡ください。
当日に大腸内視鏡検査の予約は取れますか?
当院では毎日「当日の緊急大腸カメラ検査枠」を設けており、予約が可能です。検査条件を満たし、医師が急を要すると判断した場合は、当日の検査も対応可能です。急な受診が必要な場合は、来院前に電話でご相談ください。